2019年01月
2019年01月09日
「凍りのくじら」 辻村深月
さあさあ、今回は前回の印象を挽回してもらいたい。
今回は失敗しないようにネットでランキング上位の「凍りのくじら」に
してみました。
「スロウハイツの神様」がランキングトップでしたが、上・下巻あるので
手が出ませんでした。(凍りのくじらもかなり分厚いけれど・・)
〇あらすじ〇
ドラえもんが好きな高校生理帆子が主人公。
写真家の父は失踪し、母は病気で入院している。
本当の友達がいない理帆子のもとにある日、1人の青年が
「君の写真をとらせてほしい。」と頼みに来る。
その青年とならなんでも話せる。
青年は何者なのか。
「S.F.」(すこし・ふしぎ)なお話です。
〇感想〇
どんな話?って聞かれると難しい。
あっちこっち話が散漫していてまとめづらい。
序盤は主人公の心理描写がだらだらだらだらと長い!
理帆子は周りを見下していて、頭の悪い友には話を合わせてあ・げ・る
という鼻につく性格。(ここでイラつき①)
また、理帆子と付き合っている若尾をという人物は弁護士を目指しているが
俺は弁護士になるんだと周りをバカにし、何の努力もしない男。
この若尾の言動が人を傷つけることばかりで見ていられない。(イラつき②)
ところどころでドラえもんの道具が出てくるのだけれど、エピソードがつまらなくて
まったくアクセントになっていない。
ドラえもん好きのもぐおに謝ってほしい。(イラつき③)
ここまで感情をイラつかせるように仕組まれて書いた作品ならやられたと思う。
けれど読んでいて不快になる本は読みたくないな。
うーこはこれを人には勧められないな。
次に辻村深月を読むときは、「かがみの孤城」が文庫本になったときでしょう。
それまで深月はさようなら。
「きのうの影踏み」 辻村深月
辻村深月さんといえば、「かがみの孤城」で2018年本屋大賞で1位を
受賞しましたね。
まだ読んだことがない作家さんだったので「読みたい!」と思って本屋さんへ。
「かがみの孤城」はまだ文庫になっていないのでおあずけ。
ちょうど短編ホラーの「きのうの影踏み」が出ていたので、まずはこれで肩慣らし。
〇内容〇
・十円参り・手紙の主・丘の上・殺したもの・スイッチ・私の町の占い師・やみあかご・だまだまマーク・マルとバツ・ナマハゲと私・タイムリミット・噂地図・七つのカップ
〇感想〇
「手紙の主」が一番ゾクゾクした。作家だけに届く謎の手紙の話。
私の考えだけれども、この「手紙の主」の話は本当にあった話なんじゃないかな?
この謎の手紙が広まらないように警告するために本を出したんじゃないかなって思った。
だって、「手紙の主」以外の話とってもつまらないんだもの。
オチがなくてだらだらと友達に話しているような話ばかり。
なぜこのレベルの本を出そうと思ったのか?
なぜこの話でお金を取ろうと思ったのか?
はじめて「お金を払って損をした」と思う本だった。
ホラー初心者とのことなので今回はなかったことにしましょう。次回に期待。
では、私も少し怖い話をしようかな。年末の忘年会での話から少しアレンジして。
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「6色のマニキュア」
年末、バイト先の忘年会があった。
社長のとなりはビール注ぎやらで気をつかうことに
疲れてしまいそうだからなるべく遠くに座った。
申し合わせたかのように若い子たちはやっぱり社長から遠い席に集まった。
歳が近いと話もはずむ。コイバナや学校の話で盛り上がった。
目の前にはおしゃれ好きなマリコが座っていた。
私は「マリコはどこで化粧品買っているの?」と話題を
もちかけた。
マリコは私の知らない化粧品会社をあげて、意気揚々と話し始めた。
「この間、6色のマニキュアを試供品でもらったんだ。
今、足の爪に青、赤、白、黄、緑、黒の順に両足に塗ってるんだ。」
一瞬耳を疑った。
私は「指が6本あるわけないじゃん。」と笑いながらつっこんだ。
すぐに周りから
「足の指は6本でしょ。」と返された。
皆から言われ、それ以上何も言えなくなった。
忘年会が終わり、家に帰ってすぐ足の指を見てみた。
指は6本だった。
私はなんだかホッとした。
みんなと一緒でよかった。
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最近の若者って人と違うことが恐いから周りに合わせることに
神経使ってるよなーと思う。(うーこもだけど)
周りと同じならなんでもいいのか?
少しは自分で物事を考えないと、悪い方に向かっていることも・・・
と、うーこ自身に言い聞かせたい。