「凍りのくじら」 辻村深月「8月は冷たい城」 恩田陸

2019年04月20日

「7月に流れる花」 恩田陸

七月に流れる花 (講談社タイガ)

恩田陸さんの本との出会いは、やはり短大の頃である。

短大の頃のうーこは何の取り柄もない自分が嫌であらゆる本を読み漁っていました。

そんな中出会った恩田陸さんの文章は読みやすくすんなり自分に入ってくる。

波長があうのかな?


恩田陸さんはファンタジーだけれど現実に沿ってだんだんとおもしろくなって次の展開が気になってページをめくる手が止まらなくなってくる。

「これ終わり方どうなるんだ?」と思っていると最後は物足りないオチなのだ。

そこが恩田陸さんの欠点なのだけれどあのワクワク感がクセになってまた手にとってしまうのだ。




◯あらすじ◯

夏休み、みどりおとこに連れられて集められた少女5人。謎多き城。

城の中のルールは①鐘が一度鳴ったら食堂に集合。②3度鳴ったらお地蔵様に集合。③水路に流れる花を数えること。


なぜ少女達はお城に招かれたのか?


最後に蘇芳から語られる悲しい結末。






◯感想◯

今回は児童書なのでかなり薄い。

夏休み!林間学校!楽しくなるはず…と期待させておいて最後は悲しい結末…

では子ども心に傷がつくんじゃないかと思ったが過保護だろうか?


子供って結構純粋なのだ。

今、うーこは塾で英語を教えているが、

都立入試の英作文で「将来の夢を3文で書きなさい。」という問題がある。


子供たちはみな、「将来の夢がないので書けない」と言うので初めはヤル気がないのかと思ってイライラしていたがよくよく観察してみると彼らは「ウソをついてはいけない」とまじめに答えているのだ!


身体の大きい中学生でも心はまだまだ純粋でキレイなのである。



うーこはこの純粋な心たちとふれあえるこの仕事が大好きだ。














yukoandmogu at 14:32│Comments(0)本棚 

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